nhk すっぴん!【すっぴん!インタビュー】(2019.9.27放送分)

SexyZone菊池風磨君の単独初主演舞台「HAMLET —ハムレット—」の翻訳をされた松岡和子さんが NHKラジオ第一「すっぴん!」に出演されたときのインタビューの一部です。

【司会】高橋源一郎さん,藤井彩子アナ

高橋さん(以下 高):松岡さんが訳されたハムレットに、この前行ってきたんですが...。
松岡さん(以下 松):ありがとうございます~。
高:劇は好きでたくさん観るんですが、シェイクスピアをフルで観たのは初めて(笑)
松:案外そうなんですよね~。
藤井アナ(以下 藤):原点がハムレットだったのに!(笑)
高:だったのに!!(笑)
全員:(笑)
高:もちろん読んでますよ。読んでるんだけど、上演を見たことないわ...と思って。
松:じゃあ、新鮮?
高:新鮮でした。やっぱり観なきゃダメですよね。結論として。

松:でもね、全てのハムレットが良いというわけではないので、観ていただく上では、今回のはとても良いハムレットに出逢っていただけたんじゃないかと思いますけど。
高:本当に素晴らしくて、僕、2回泣きましたよ。オフィーリアが亡くなるところと、最後ハムレットが..最期のところね。
松:あそこ、泣きますよね。
高:泣きますよね。
松:本当に「行かないで~~(切ない声)」って言う気持ちになるんですよね。あのハムレット
高:泣いてたら、横の女の子たちが泣いてるんだよ。ちょっとちょっと。ちょっと、待っておじさんが泣きたいんだよって。(笑)
松:わぁ~素敵~。

 


高:え~っと、菊池風磨さん?ジャニーズの人でしょ?めっちゃうまくないですか!?
松:素-----っ晴らしいです!で、彼は舞台初めてなんですよ。
高:あれで?
松:いきなりシェイクスピアで、いきなりハムレットで。 
高:ものすごい台詞ね。
藤:単純に台詞の量が凄いし、やりとりというよりは独白みたいなところも多いので大変ですよね。
高:ほんと、上手いよね。
松:うまいっ!
高:最初っからうまかったの?
松:私、今回の若い方たちを「伸びしろだけの方々」って呼んだことがあるんだけど(笑)
高:「伸びしろだけの方々」(笑)
全員:(笑)
松:ちょっと失礼な言い方かもしれないけども、私にとっては彼らの伸びる大きさ、この伸びしろが本当に伸びてゆくさまっていうのがすごくビックリだったので。それの頂点に立つのが風磨さんですね。
藤:初挑戦だったんですよね。
松:もともとのポテンシャルっていうのはお持ちなんだろうれけども、この場とこの役と、やっぱり演出の森さんっていう、なによりの花に水をやり肥料をやりっていう素晴らしいカルティベイトがいたおかげで、ああいう....。
高:僕、見ていて信じられなかったんですよね。一応SexyZoneの人でジャニーズの人だから、まあ頑張っているのかなって....。観に行ったら、もう全然...す、すごい俳優が1人いるって...。
松:私もハムレットは機会がある限り自分の翻訳じゃなくても観るようにしてますから。それぞれの役者さんによってハムレットの劇世界っていうのが変わってくるくらい大きい役なんですね。様々観てきて、私ゲネプロの終わりに「ラブリー!」って言う言葉を言ったんですけど、その「ラブリー」なハムレットって...こんなラブリーなハムレットって初めてかもしれない。 
高:ちょっと、ブラッド・ピットに似てません?やっぱりハムレットがしっかりしてないとダメですよね。あの雰囲気はね~。
松:蜷川さん、次も...ご存命でいらしたら小栗旬さんを主役にしてなさりたいっていうプランが動き始めてたんですよね。その後は綾野剛君でもやりたいって言うことも言ってらして、森さんがおっしゃったんですよ。「蜷川さんの気持ちがわかる」って。やってみると主演の俳優によって劇世界全体の色が変わってくるんですね。この人でやるとこうだから、じゃあこの俳優だとどうだろうとか。気持ちがひとりでに出てくるんだそうです。